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2000年01月03日
お知らせ
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田中きよの ~Next Stage~
“田中きよの”大学時代U20全国陸上競技大会・日本学生選手権で優勝を経験し女子100Mハードル界トップレベルの実力者です。日本選手権優勝そして、その先の世界を目指す田中選手のNext Stageへの挑戦を追いかけます。女子100Mハードルは100Mの中に設置された84㎝の10個のハードルをとび超えていく競技です。見どころは何といっても障害物を華麗に超えていく姿にあり、スピードだけでなく柔軟性や身体のコントロール、筋力や瞬発力など様々な力を必要とします。そのすべてが重なり華麗にハードルを飛び越えることが出来たとき選手の達成感は最高潮に達し、その躍動感は見る人を魅了します。中学時代スプリント練習の中の一つとして取り入れられていたハードル、当時の顧問が彼女のセンスにいち早く気づき勧められたことからハードル人生が始まりました。「障害があり何が起きるかわからない」ハードルの魅力についてそう話す田中選手。他の競技に比べ転倒の可能性が高くあるため、そのリスクが競技にドラマ性をもたらし緊張感を生み出します。田中選手の言葉通り最後まで何が起きるかわからないドラマ性も人々を魅了するポイントの一つです。
大学時代にタイトルを獲得し、現在まで順調にベストタイムも更新している。順風満帆に見える競技生活。しかし、実際はコロナ渦による様々な弊害や、当時最も大きな目標としていたユニバーシアード大会を前に体調を崩し、半年近くレースどころか走ることも難しい日々が続く時期も経験している。学生最後のインカレ2連覇に向けて焦りが募る時期も過ごした。そこから復活を果たした要因は“メンタルの強さ”。「メンタルコントロールが得意なタイプで、今自分に必要なことは何か?冷静に判断しそこに向かって取り組むことができた。試合でも過度な緊張をすることはない。」と自分自身を評価する。精神面に加え田中選手の武器はスプリント力「シンプルな足の速さが最大の武器です」と自信を持つ。日本記録へは0.51秒、近いようで遠いその差を縮めるために、抜き足を課題としている。ハードルを跳んだ後の走りに課題を感じているが、改善できた時のタイムは期待できる。スプリントに比べて障害物がある分タイムを縮められる内容が多い。「抜き足の速さとストライドに頼らないインターバルの速さを磨きたい」田中選手の頭の中には自分の理想の走りがはっきりと描かれている。
先月行われた実業団対抗陸上選手権ではB決勝4位13“58秒だった。
Qこの大会の位置付けと結果を踏まえた感想は?
「前回出場した大会から期間が空いてしまったので、想定通りの結果だが目標には届かなかった。当日にミスはなかったので大会までにいい取り組みが出来なかった結果だ。」と振り返る。良い点も良くない点も冷静に客観視、分析できる田中選手の長所がここにもあった。 この大会で今シーズンは終了となり来シーズンの大会に向けオフシーズンのトレーニングに入る。「この冬はウエイトトレーニングにも力を注ぎ無理をしてでも自分を超えていく。」そう語った。自己分析の上でこの冬は無理ができる。そう判断する今、心身ともに状態が良いのだろう。
苦手なことから逃げないそう強く誓う理由はNext Stageへの挑戦。日本一そして世界を目指し「競技人生にタイムリミットを付けて打ち込みたい。2028ロサンゼルスオリンピックを見据えて今後を見直す時期だ。」と展望を聞かせてくれた。「来シーズンから日本のトップを狙います。ベストタイムである13.20秒を安定して出せるように。」と目標も明確である。田中選手の言葉の一つ一つに強い意志を感じ、自らの言葉を実行してきた自身が垣間見えた。この日、群馬のホームグラウンドに久々に戻り改めて地元の人の温かさに触れることができた。陸上を通して出会った人へ結果で恩返しがしたい。その為に日本のトップそしてその先、大学時代逃した日の丸を追いかけ走る。「すべての結果は決まっていて自分はそれを見に行くだけだ。」走り続ける田中選手がその結果を見るその時、今頭に思い描く理想の走りが実現されているだろう。田中選手が背中に日の丸を背負い、胸には群馬への感謝を持ち高い障害物を華麗に超えていくそんな田中選手を私は見たい。
彼女のNext Stage…への挑戦から目が離せない。
大学時代にタイトルを獲得し、現在まで順調にベストタイムも更新している。順風満帆に見える競技生活。しかし、実際はコロナ渦による様々な弊害や、当時最も大きな目標としていたユニバーシアード大会を前に体調を崩し、半年近くレースどころか走ることも難しい日々が続く時期も経験している。学生最後のインカレ2連覇に向けて焦りが募る時期も過ごした。そこから復活を果たした要因は“メンタルの強さ”。「メンタルコントロールが得意なタイプで、今自分に必要なことは何か?冷静に判断しそこに向かって取り組むことができた。試合でも過度な緊張をすることはない。」と自分自身を評価する。精神面に加え田中選手の武器はスプリント力「シンプルな足の速さが最大の武器です」と自信を持つ。日本記録へは0.51秒、近いようで遠いその差を縮めるために、抜き足を課題としている。ハードルを跳んだ後の走りに課題を感じているが、改善できた時のタイムは期待できる。スプリントに比べて障害物がある分タイムを縮められる内容が多い。「抜き足の速さとストライドに頼らないインターバルの速さを磨きたい」田中選手の頭の中には自分の理想の走りがはっきりと描かれている。
先月行われた実業団対抗陸上選手権ではB決勝4位13“58秒だった。
Qこの大会の位置付けと結果を踏まえた感想は?
「前回出場した大会から期間が空いてしまったので、想定通りの結果だが目標には届かなかった。当日にミスはなかったので大会までにいい取り組みが出来なかった結果だ。」と振り返る。良い点も良くない点も冷静に客観視、分析できる田中選手の長所がここにもあった。 この大会で今シーズンは終了となり来シーズンの大会に向けオフシーズンのトレーニングに入る。「この冬はウエイトトレーニングにも力を注ぎ無理をしてでも自分を超えていく。」そう語った。自己分析の上でこの冬は無理ができる。そう判断する今、心身ともに状態が良いのだろう。
苦手なことから逃げないそう強く誓う理由はNext Stageへの挑戦。日本一そして世界を目指し「競技人生にタイムリミットを付けて打ち込みたい。2028ロサンゼルスオリンピックを見据えて今後を見直す時期だ。」と展望を聞かせてくれた。「来シーズンから日本のトップを狙います。ベストタイムである13.20秒を安定して出せるように。」と目標も明確である。田中選手の言葉の一つ一つに強い意志を感じ、自らの言葉を実行してきた自身が垣間見えた。この日、群馬のホームグラウンドに久々に戻り改めて地元の人の温かさに触れることができた。陸上を通して出会った人へ結果で恩返しがしたい。その為に日本のトップそしてその先、大学時代逃した日の丸を追いかけ走る。「すべての結果は決まっていて自分はそれを見に行くだけだ。」走り続ける田中選手がその結果を見るその時、今頭に思い描く理想の走りが実現されているだろう。田中選手が背中に日の丸を背負い、胸には群馬への感謝を持ち高い障害物を華麗に超えていくそんな田中選手を私は見たい。
彼女のNext Stage…への挑戦から目が離せない。








